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ビクターの犬
無事福岡に帰ってきました。
あ、
福岡といっても実家が北九州なので、
降りた駅は「小倉」ですが。
小倉をぶらぶらしていたら
ビクターの犬と遭遇!
巨大!
蓄音機なし!
ビクターの犬_f0016642_6255646.jpg
ココでマメ情報☆
時を遡ること1889年のイギリス。
画家であるフランシス・パラウドは、ある1枚の絵を仕上げました。
それは、一匹のフォックス・テリア犬が蓄音機に耳を傾けている姿。
兄であるマーク・H.パラウドが亡くなり、
彼の息子と愛犬を引き取ることとなったフランシス。
兄を失った喪失感を抱えつつも、たくましく生きていかねばと、
新しい家族とともに日々の生活を営んでいた彼が、
ある日ふと目にした蓄音機。
そういえば何か残っていたかも・・・
とおぼろげな記憶を辿って蓄音機を回してみると
(当時の蓄音機はシリンダー式のため、録音/再生が可能)、
そこには生前に吹き込まれた兄の声が!
懐かしさと切なさが胸にこみ上げるフランシス。
そしてその傍らにはいつの間にやら兄の愛犬・ニッパー(NIPPER)が。
機械から聴こえてる主人の声を、不思議そうに、
そして懐かしそうに聴き入るニッパー。
その愛らしくも健気な姿に感動したフランシスは、
蓄音機に聴き入るニッパーの姿を『HIS MASTER'S VOICE』という絵に書き記したのでした。
ビクターの犬_f0016642_6454725.jpg

後日、フランシスはこの絵をいろんな会社に売り込みます。
その結果、The Gramophone Companyという会社に、
絵の中の蓄音機を同社新製品に置き換えることを条件に買い取られました。
1900年のことでした。(Gramophone=蓄音機)
(この時点で蓄音機のカタチが変わります)
ビクターの犬_f0016642_646548.jpg
蓄音機に耳を傾ける犬の姿までは知ってたのですが、
ネットで調べてみると詳しく出てきますね~。
その後のマークの変化までは知りませんでした。
ちなみに、このマークの所有権は、以降、会社の変遷によって変化し、
現在では、国別に所有権を持つ会社が異なっています。
日本ではこのマークの所有権は日本ビクターに、
イギリスではこのマークの所有権はHMV社にあります。
つまり、日本人にとっては「ビクターのマーク」が、
イギリス人にとっては「HMVのマーク」なんですね。
おぉ~~、
「HMV」=「His Master's Voice」
おぉぉ~。
ニッパー君の名前の由来は客の脚をチョイ噛み(nip)する癖から。
おぉぉぉ~。
1コ賢くなった気分♪
これからビクターの犬と遭遇するたびに
「そうか、そうか、君はそうだったのか」と
うんうん頷く私を見ることができるでしょう~。
by nanan4717 | 2006-12-29 23:51 | すきなものたち


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