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パンズ・ラビリンス
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あらすじ
1944年のスペイン内戦で父を亡くし、
独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリアは、
この恐ろしい義父から逃れたいと願うあまり自分の中に新しい世界を創り出す。
オフェリアが屋敷の近くに不思議な迷宮を見つけ出して足を踏み入れると、
迷宮の守護神が現われ彼女に危険な試練を与える。
1944年のスペイン内戦下を舞台に
現実と迷宮の狭間で3つの試練を乗り越える少女の成長を描くダーク・ファンタジー。


公式サイト

ミーツに載っているミルクマン斉藤の映画コラム。
その中で唯一酷評されていなかったのがこの作品だったので
とりあえずよく分からないまま見に行ってきました。
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スペインの内戦を知らなくても、大佐の傲慢さも民衆の真剣さも伝わってきたし、
神話を知らなくても、パン(牧神)の印象はあまりいいように感じなかった。

自分で生きるすべを持たない少女は
最初は母親と「弟」と「ここ」で幸せに暮らしたい一心で、
でも母親が死んだ後は、「ここ」から逃げ出したい一心で試練に立ち向かう。
パンに見放され絶望した後、甘い言葉にすがる姿はとても切なかった。
そんなオフェリアの唯一の支えは、メルセデス。
義父の敵であるゲリラのスパイと知っていても、
その人の本質を見抜いているからなのかな?
メルセデスも、憎むべき相手の義娘であることを問題にせずオフェリアを大事にします。

女性や子供は非力であるけど強い。
同時にそのまっすぐさがとても切ない。

最後は夢なのか現実なのか?
私はオフェリアの夢だと取ったけど、
それは見た人それぞれが感じ取ればいいよね。
面白かったけど、ずしりと重い作品でした。
ミルクマン斉藤、ありがとう~。
by nanan4717 | 2007-10-17 02:23 | 映画・本・舞台


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