椋鳩十の「白いオウム」。
私が初めて泣いた本。
もう一度読みたいと思っていた本だ。
実家にもなく、本自体はすでに絶版。
古本屋さんでも、もうずーっと探し回っていたのだが
出会えずにあきらめていた。
しかし!そうそう、図書館!
図書館という素晴らしい施設がこの世にはあったのだ。
やっと会えたー。
(書庫から出してもらったー)
そして読んだ。
小さかった自分が、なんであんなに悲しかったのかを知りたかったのだ。
読んでみてなんとなくだが分かったような気がした。
それまで読んでいた絵本(うさこちゃんをはじめとする福音館関連)にはない
無情というのかなんというか、
「死」というものは突然で、
受け入れることは難しくて、
消化しきれないと、自分のどこかが壊れてしまう、
そういったことを
小さいながらに感じ取っていたのかもしれない、本能的に。
・・・というのは深読みしすぎか?
なんせ再読するまでは、
仲のよかった片方が亡くなって、
悲しみにくれるオウムがかわいそうだから泣いたのだろう~、
ぐらいに思っていたのだ。びっくりだな。
ここから読書人生が始まっているのだから、
私にとって「本を読む」、ということは
すなわち、心を揺さぶられたいってことなのかもなー。
・・・これも深読みしすぎ、っつーか、格好つけすぎか(苦笑)