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白いオウム 椋鳩十
椋鳩十の「白いオウム」。
私が初めて泣いた本。
もう一度読みたいと思っていた本だ。

実家にもなく、本自体はすでに絶版。
古本屋さんでも、もうずーっと探し回っていたのだが
出会えずにあきらめていた。
しかし!そうそう、図書館!
図書館という素晴らしい施設がこの世にはあったのだ。
白いオウム 椋鳩十_f0016642_1275860.jpg

やっと会えたー。
(書庫から出してもらったー)
そして読んだ。
小さかった自分が、なんであんなに悲しかったのかを知りたかったのだ。

読んでみてなんとなくだが分かったような気がした。
それまで読んでいた絵本(うさこちゃんをはじめとする福音館関連)にはない
無情というのかなんというか、
「死」というものは突然で、
受け入れることは難しくて、
消化しきれないと、自分のどこかが壊れてしまう、
そういったことを
小さいながらに感じ取っていたのかもしれない、本能的に。
・・・というのは深読みしすぎか?

なんせ再読するまでは、
 仲のよかった片方が亡くなって、
 悲しみにくれるオウムがかわいそうだから泣いたのだろう~、
ぐらいに思っていたのだ。びっくりだな。

ここから読書人生が始まっているのだから、
私にとって「本を読む」、ということは
すなわち、心を揺さぶられたいってことなのかもなー。
・・・これも深読みしすぎ、っつーか、格好つけすぎか(苦笑)
by nanan4717 | 2010-07-23 01:58 | すきなものたち


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